ESG投資

サステナビリティにおける企業の責任に関心が高まる今、環境・社会・ガバナンス（ESG）課題を投資運用業務に組み込むことが、中長期的な企業価値を高める上で重要であると広く認識されつつあります。ポラリスはESGを投資における機会と捉え、ESGをテーマにした投資を行っています。

ESG規程

当社は、環境・社会・ガバナンスに関する事項を投資プロセス・モニタリングプロセスに組み込み、サステナビリティの観点に基づく建設的な対話を行うとともに、長期的視点に立ったESG投資の推進を目指します。

ポラリスのESG規程（概要）

デュー・デリジェンス
- ・潜在的投資先企業との関連が想定されるESGに関する諸問題（以下「ESG問題」）を記載した初期リストを作成
- ・前項に基づき作成したESGリストに記載されたESG問題を十分に検討・考慮し、その結果をデュー・デリジェンスレポートに記録する
投資委員会
- ・投資委員会に提出する投資委員会資料には、該当事項がある場合、ESG問題に関するデュー・デリジェンスの所見を含める
- ・デュー・デリジェンスの過程で検知された事項を含め、ESG問題について検討、議論を尽くした上で、最終的な投資意思決定を行う
ディール・ドキュメンテーション
- ・投資先企業に関連するESG問題に取り組むために、株式譲渡契約書等の投資に関連する文書に、当該投資先企業に関連するESG問題に取り組むための条項を盛り込むものとする
モニタリング
- ・投資先企業に関連するESG問題を十分考慮し、投資先企業の事業活動を定期的にモニタリングする
- ・投資先企業に対して、ESG問題に取り組むために、ESGポリシーに沿った積極的な活動を実施するよう求める
- ・モニタリングの過程で、投資先企業に関連し、かつ重大と認められるESG問題を認識した場合、適時適切に当該問題の解決に向けた対応を行う
エグジット
- ・エグジット時における取引相手方を選定する上で、ESG問題を十分に考慮する
- ・ESG関連事項の検討の一環として、必要に応じて取引相手方およびその関連会社の双方またはそのいずれかについてバックグラウンド調査を行う
- ・投資委員会がエグジット時の関連文書に、ESGに関する特定の条項を含めることを提言した場合、当該条項を含めるよう適切に対応する
投資家への報告
- ・定期的に投資家に対し、ESG関連事項を報告する
- ・投資家より、合理的根拠に基づき特定の重大なESG問題に関する報告が要求された場合、当社は適時適切にその要請に対応する

投資におけるESGデュー・デリジェンス

ポラリスでは、投資候補先企業に対してデュー・デリジェンスを実施する際、ESGに関する諸問題をチェックリストで確認し、十分に検討・考慮しています。ESGに関する基準を満たさず改善が難しいと判断した場合は投資を見合わせ、問題が改善可能な場合は投資後の積極的なサポートと定期的なモニタリングで改善していきます。
投資先企業に対してはESGポリシーに沿った積極的な活動を求め、共にESG問題に取り組んでいます。

■デュー・デリジェンス並びにモニタリングにかかる具体的事例

ESG	主要項目	具体的事例
Environmental Responsibility	① 大気汚染、水質汚染の有無 ② 地球温暖化の観点 ③ エネルギー効率化の観点 ④ 有害物質 ⑤ 土地荒廃 ⑥ 廃棄物管理	・老朽化設備の改廃・LEDの導入推進・適正在庫水準の見直し・輸送効率化・R&Dの推進
Social Responsibility	① 世界人権宣言の観点 ② 人権侵害の回避 ③ 労働組合の自由、団体交渉の権利の認識 ④ 強制労働、児童労働の回避 ⑤ 差別的労働の排除 ⑥ 製品安全性の観点 ⑦ 武器、タバコ、ギャンブル、売春、麻薬等の製造や取引の回避 ⑧ 反社会勢力との関係遮断	・働きやすい職場環境の構築（勤務環境、不当差別の排除、人事評価基準、福利厚生、インセンティブ設計）・ダイバーシティ推進（機会の平等、若手の積極登用、女性の積極登用）
Corporate Governance Responsibility	① 収賄及び贈賄の有無 ② 反競争的行為の有無 ③ 役員構成 ④ 法令遵守 ⑤ 内部統制	・リーガルデュー・デリジェンス、税務デュー・デリジェンスによるチェック。過去にあった場合は再発防止策の策定状況と徹底状況・法令遵守のための規程の整備状況と浸透状況・役員、主要人材のスキル、経験、意思決定システムのバランス・会議体、部門、職責、手続き等の見直し

ポラリスのESG投資事例

サステナビリティを追求する中で、ポラリスにおける知見を生かし、特に医療・福祉分野での貢献に取り組んでいます。

事例１　総合メディカル

投資時期

2020年3月

投資類型

非公開化
/MBO

2030年ビジョン「未来の社会、医療を支えるヘルスケア業界のフロンティアカンパニー」として、医師の働き方改革、病床再編、医療従事者のリソースの偏在／不足の問題等、社会が直面する課題に真正面から取り組み、地域全体を面で支えるソリューション提供の進化を推し進めることで医薬が連携した日本型ヘルスケアシステムの実現を目指しています。